25日目(8月13日)

 長さ40cm程の鉄串が100本用意された。
 拷問部屋の中央には小手高に吊された眉子がいる。両足を開いた形に固定され、人字型の格好だ。
「今日は、これを全部あなたの身体に差し込んであげる。死ぬかもしれないけど精々頑張ることね」と亜紀が言った。
「やめて。無理です。そんな・・・死んでしまいます。うっうっ」
 眉子は、泣き始めた。
「始める前から泣かないでちょうだい。せいぜい、くたばらないように頑張ることね。今日も、タップリと苦しんでちょうだい」
 亜紀は眉子の二の腕に鉄串を刺し通した。
「いた〜いっ」
「まだまだこれからよ」
 亜紀は、さらにもう一本刺し込んだ。
「や、やめて・・・腕が千切れそうです」
 小手高に吊されているだけでも、腕は痛い。そこへさらに鉄串が通されるのだ。
 亜紀は、容赦なく眉子の両腕に鉄串を突き刺していく。
「くーっ!」
「関節は、特にいたいようね」
 腕の関節も刺し貫かれてしまった。
 亜紀が次々に鉄串を刺すので、眉子の両腕は、5本ずつ貫かれてしまった。
「いたい、いたい。もう無理です。これ以上・・・・」
 眉子は、腕が折られるような痛みに額に脂汗を滲ませ喘いでいる。
「次は足ね」
「や、やめて、お願い」
 亜紀は、脹ら脛に鉄串を差し込む。
「細くて綺麗な脚ね」
 震える脚に見とれながら亜紀は、脹ら脛に5本ずつ鉄串を貫通させた。
 次は、太股に10本づつ突き通す。
「おいしそうな、太股ね」
「あ、うううっ・・・どうか・・・もう、やめてください」
 無駄と知りながら哀願する以外に眉子には方法がない。
 手足が40本の鉄串に貫かれた眉子は、激痛に悲鳴を上げ、泣くしかなかった。
「抜いてください。いたい、いたいよぉ」
「馬鹿な娘。今抜いたら出血多量で死ぬかもよ。これからが本番なんだから我慢しなさい」
「こんどは、かわいいお尻よ」
 亜紀は、舌なめずりをすると、眉子の尻タブを刺し貫いた。
「ひぃっ!」
 亜紀はさらに10本突き刺した。
「お尻は、そんなに痛くなかったでしょう」
「さ〜て、こんどはオッパイね。ここは特にたくさん刺して上げる」
「やめてーっ。胸はいやーっ・・・いたーっ」
 鉄串が乳房を突き通す。女の弱点である乳房を貫かれる痛みは、手足や尻タブの比ではない。
「あ、あううう・・・、胸は、やめて」
 2本目、3本目とじわじわと刺し貫いて行く。
 4本目は途中で角度を変え、乳房をねじるように刺し貫いた。
「ひぃぃぃぃっ、やめてぇぇぇ」
「まだ、半分の串が残っているのよ。これくらいで音を上げないの」
 5本目、6本目、7本目と乳房が変形するようにねじりながら刺し通す。
 15本の串が突き刺さり、片方の乳房はヤマアラシのようになった。
「こんどはこっちね」
「あううう・・・」
 もう片方の乳房にも同じように刺していく。
 眉子は荒い息をしながら、悶えることも出来ない。全身ハリネズミ状態では悶えれば悶えるほど苦痛が増すからだ。
 眉子は、口から泡を吹き、目を見開いてうなっている。拷問薬の効果により、精神を保ったまま体だけ失神状態になっていた。
「失神できないで苦しんでいる表情が一番可愛いわね」
 亜紀は、そう言うと血塗れの乳房を鉄串で貫いていく。
 15本ずつの鉄串を刺された乳房は、激痛に痙攣を起こし、ビクンビクンと大きく波打っている。
「まだ残っているわね。兄さん、後はお願いするわ」
 亜紀は章一に鉄串をわたした。
「やっと、出番だな。あと、15本だ。死なないようにがんばりな」
 章一はそう言うと背中に回り、腎臓に1本づつ刺した。
「ぎゃう!」
 眉子は、予想外の場所に刺され、恐怖にかられ叫んだ。
「あぐぐぐっ!ぎゃめてください!」
「うるさいんだよ」
 つづけて首に2本差し込んだ。
「さあ、これでどうだ」
胃袋に2本差し込む。
「ひぎゃあ!じ、じんでしまぎゃう!」
「まだ、生きているのか。しぶといな。今度は、ちょっと痛いぞ!」
 肝臓に1本打ち込んだ。
「うぎゃあっ!」
 眉子の顔が、見る見る血の気が引き青くなっていく。ショックを起こしたらしい。
「死んだら、君の弟が拷問を受けることになるんだぞ。気をしっかり持ってがんばるんだ」
 そういうと章一は、眉子に抗ショック剤を注射し、顔に血の気が戻るまで半時間ほど休憩した。
「さて、本当の苦しみは、ここからだぞ」
 恥骨上部から、膀胱、子宮、直腸を貫くラインに2本刺した。
「いやがぁぁぁぁっじんじゃぶ!」
 眉子は仰け反るが全身の痛みが増すばかりだ。つづいて、左右の肉丘に1本ずつ差し込んだ。
「歯を食いしばれ!」
 クリとリスから膀胱へ突き刺す。脳天まで突き刺されるような痛みに眉子は声も出ない。
 さらに、2本追加した。
「ぐっ、くぅぅぅっ」
「さて、最後の2本はあそこだな。眉ちゃん、君に究極の痛みを味あわせてあげよう。はたして、たえられるかなぁ」
 と言うと章一は眉子の腹を丹念に触診し始めた。
「この辺かな」
 章一は、眉子の腹に鉄串を差し込んだ。
「うぎゃああああっ、い、いたーーーっ」
 今まで経験したことのないような激痛に眉子は、口が裂けんばかりの悲鳴を上げる。
「もう1本だ」
「があ〜あああっ、ひぃぃぃぃっ」
 クリとリスを刺される以上の激痛に、眉子は、跳ね上がる。
「やはり、そうとう効くようだな。卵巣は。男ならタマキンに刺されたようなものだからな」
 章一はそういうと鉄串を指で弾いた。
「ぎゃ、ぎゃだーっ、うぐぐぐぅ」
 体中に100本もの鉄串を突き刺され、動くこともままならない眉子は失神寸前だ。
「まだ、お寝んねは、早いわよ」
 亜紀は電気警棒で脹ら脛に刺さった鉄串に触れた。
 電撃が走り、こむら返りをおこす。
 歯を食いしばり苦痛に歪む眉子の顔。
「うぐぐぐっ」
 半死半生の眉子を電気責めで嘖む。
 章一と敏江も電気警棒を手にし責めに加わった。
 太股、尻、首、腎臓、肝臓と体中の串に電気が通される。
「よく、電気で傷口を焼いておかないと、串を抜いたとき出血多量で死んじまうぞ」と章一が言った。
 鉄串一本一本に丁寧に電気が通される。
 胃に電流を流された眉子は黄色い胃液を吐き出しながらいった。
「ゲポッ、げっ、あ、あああ〜っ。やめてー、も、もうー限界ですー」
地獄の剣の山の様になった乳房にも容赦なく警棒が当てがれた。
「ひいいいいっ」
 乳房が震える。 眉子は、目を見開いたまま、失神してしまった。
 だが、すぐに眉子は跳ね起きた。クリとリスと子宮、膀胱、直腸に電撃が走ったのだ。
「まだ、終わっちゃいないわ。寝ないようにね」
 亜紀は警棒の電圧を上げると、肉丘から突き出た串に触れる。
「ぐぎっ、ぐぐぐっ」
 執拗な責めに眉子は悲鳴すら忘れているように奇妙な声を発する。眉子は口から泡を吹き、糞小便は垂れ流しである。
 身体は失神状態なのだが、薬が追加されたことにより精神はしっかりしているのだ。
「最後の仕上げはここだな。とくにたっぷりと電流を流してやろう」
 3本の警棒から左右の卵巣とクリとリスに電流が流された。
「うううっ、ぐぎゃぎゃ、LU、うぐっ、うぐっ!lalululule・・・」
 悲鳴にLの音が入り初めてきた。舌が巻きかかっている。
「地獄のトライアングルだ。耐えられるかな」
 眉子は、背中を弓なりに仰け反らせ、震える。
 眉子の小さな心臓は鼓動を止めた。
 眉子は橋の上を歩いていた。身体のあちこちが激しく痛む。だが、一歩一歩対岸に近づくにつれ、痛みが消えていく。・・・橋を渡りきれば楽になれるんだ・・・。でも、なにか忘れているような気がする・・・。
 後ろを振り向こうとするが恐怖で振り向けない・・・。
 この恐怖はいったい何?眉子の記憶の底から声が聞こえる・・・お姉ちゃん・・・!・・・そうだ。私には愛する弟がいる。・・・でも、なぜ、振り向けないの?・・・もうすぐ対岸だ・・・橋を渡りきれば楽になれる・・・お姉ちゃん行かないで・・・後ろから声が聞こえる・・・あの声は。
 眉子は振り返った。・・・そこには拷問を受け泣き叫ぶ弟の姿があった。・・・戻らなきゃ。わたしは戻らなきゃ。と思うのだが恐怖で足が動かない。・・・怖い・・・怖いよ・・・でも、もどらなきゃ・・・わたしは、もどらなきゃいけない・・・・。
 でも、眉子は這うように橋の上を戻り始めた。
 血を吐くような痛みが全身に戻ってくる。

 眉子は体中を襲う激痛の中で目を覚ました。
 鉄串は抜かれ眉子の身体は血まみれだった。
 汗で顔中をぬらした章一が蘇生装置を手にしているのが見える。懸命な蘇生が行われていたのだ。
「おお、生き返ったぞ!」と章一。
「奇跡的ね。本当の地獄の方が楽だったんじゃ無いかしら?」と亜紀が笑った。
 眉子は、すぐに気が遠のいていった。


<この物語はフェクションです。拷問や治療等は危険ですので絶対まねをしないでください。また、警察で拷問を行っている事実もありません。>

★終わらない夏休みページへ