36日目(8月24日)

 眉子は、敏江に尻を蹴られながら四つん這いで拷問室に入ってきた。
「待っていたわ。かわいい子豚ちゃん。今日は、焼き肉パーテーよ」と亜紀。
「こっちへ来なよ。眉ちゃん」
 章一が手招きする。拷問台にはホットプレートが置いてあり、野菜が盛られた籠があった。そして、見たことがない機械がある。
「この機械は、この焼き肉パーテー用に開発したモノだ。うまそうな腕だな」
 章一は眉子の腕をなでながら舌なめずりをする。
 眉子の腕の先端を機械に架けた。機械は小型のギロチンのような形をしておりハンドルを回すと鋭い刃がゆっくりと動き、眉子の腕の先端をそぎ落とした。血が噴き出したが、痛みは小さい。すぐに傷口がホットプレートに押しつけられる。
「ぎゃああああああっ」
 傷口が焼かれる痛みに眉子は悲鳴を上げた。ジュージュー音を立て肉が泡だった。
「そろそろいいか」
 章一は焼けただれた眉子の腕の先端を厚さ1mm程度そぎ落とした。
「焼き肉1枚出来上がりだ。亜紀食って見ろ」
 亜紀はたれをつけ口に運んだ。すぐに新しい傷口がホットプレートで焼かれる。
「ひぃぃぃぃぃっ」
 頃合いを見計らって、先端を削ぐ。
「美味しいわ。新鮮な肉から血が滴って」
 亜紀はほっぺたを押さえている。
「この機械、信じられないほどよく切れるわね。骨も肉も平らに切れるわ」と亜紀。
「これは、生物の顕微鏡標本を作るときに、ミクロン単位の厚さで輪切りにする機械さ。ミクロトームというやつを改造したモノだ。これに比べたらカミソリの刃などナタのようなものだ」
 章一は、眉子の肉を頬ばりながら言った。
「これくらい薄くそげると骨まで食べられるわね」と亜紀が言った。
 眉子は傷口を焼かれ、薄く削がれ、また、焼かれた。中世の刑罰に寸斬りという処刑があるが、これはミリ斬りである。拷問者たちは、泣き叫ぶ眉子を眺めながら焼き肉に舌鼓をうっている。この方法でいくと肘に達するまで片腕から200枚以上の焼き肉が出来る計算になる。つまり、眉子は両腕で400回以上、傷口を削がれ焼かれる計算になる。休みなく焼いても何時間もかかるだろう。
 胸を大きく上下させながら喘ぐ眉子に亜紀が言った。
「どお、眉ちゃん。自分のお肉を食べてみる?とても美味しいわよ」
 眉子は、胃から嘔吐感がこみ上げてきた。
「い、いやっ!」
 激しく首を横に振ると、脂汗の流れる顔を亜紀にむけた。
「あ、あなたたちは、機知ガイです!」
「バカなのは、あなたの方よ。せっかく、人の肉の味が楽しめるチャンスなのに、いい子ぶっちゃって!」
「自分の肉なんて、めったに食えるものじゃないからな」と章一。
 腕の先端は、ほとんど骨だけだが、肘に近づくにつれ肉が増えパーテーは盛り上がっていった。

 肘の近くまで削ぎ落とすと章一が言った。
「さて、スタミナもついたことだし、今日の本番といこうか」
 眉子は、失神を通り越して、口元に白い泡を残しながらつぶく。
「あふぅ、も、もう、ゆるして・・・。し、しんじゃう」
「今日から、心臓が3回止まるまで責めてやる。止まってしまった君の心臓を蘇生させるプログラムデータも、ほぼ、完璧にそろったからね。最初のころは、蘇生確率が50%くらいだったから、冷や冷やしながらやっていたが、今は、90%以上蘇生可能だ。のこり、1割は、君の精神力で頑張るんだな。君が死ねば、弟や両親が嬲り者になる約束を忘れるな」と章一は、眉子の髪の臭いを嗅ぎながら耳元でささやく。
「ふふふ、眉ちゃん、今日から、1日に3回も死ぬほどの痛みを味わうのよ。人類史上、最も辛い拷問があなたを待っているの。あなたのためだけの蘇生データを集めたのだから感謝しなさい」
 亜紀は、眉子の脅えきって震える瞳をのぞき込んで言った。
 眉子の左肘を万力に挟むと締め上げた。
「きゃああああっ!や、やめて!」
 眉子は小さな口が裂けるほどに開け、悲鳴を上げた。
 神経が集中している部分の骨が砕かれる痛みに、眉子は、気を失ってしまった。
 卵巣に電流を流し眉子を覚醒させる。
「あ、あぐぅっ」
「眉ちゃん。肘が砕けないうちに寝たらダメじゃないか。次は、倍の電圧で流すよ」
「つ、つぶすなら、早く・・・つぶして・・・」
ゆっくりと万力で締め付けられた骨は軋んだ。見えない亀裂がいくつも走り、激痛となって眉子を嘖んだ。
眉子は、再び意識不明に陥った。
「ぎゃうぅぅっ!」
 卵巣に電流を流され、眉子は目覚めた。
「砕ける前に失神した罰だ」
 章一は、電圧を上げ、通電をつづける。
「が・あぐぅぅぅっ!」
眉子は、背中を弓なりに反らし、全身を激しく痙攣させる。
「いい表情ね。肉体的にも精神的にも、限界を超えて責められる美少女の顔くらい美しいものは、この世に存在するのかしら!」
 亜紀は、感嘆の声を上げ、生唾を飲み込んだ。
「おまけだ」
 章一は、スタン棒を股間に押しつけた。
「ぎゃふっ!」
 眉子は、体を跳ね上げると、動かなくなった。みるみる顔から血の気が引いていく。
 章一は、蘇生装置を眉子の胸に当てると電気ショックをあたえた。
「どうだ、一発で生き返ったぞ!」
 章一は、得意気に亜紀の方を振り返った。
「すごいわ。兄さん、乳房の電気責めは、危険で行えないけど、これがあれば、だいじょうぶね」
「ああ、そうだな。今日は、無理だが、今度やってみよう」
 肘を締め上げる拷問がつづけられた。
鈍い音とともに骨が砕け、骨髄が飛び散った。
 眉子は、白目をむき意識を失ったが、通電され覚醒させられた。
 再び、心臓が止まるまで責められ、蘇生させされる。
「眉ちゃん。もう片方の肘が残っているんだよ。こんなところで死んじゃだめだなぁ」
 眉子の股間からは、電撃による熱で湯気がたっていた。章一は、指を潜り込ませた。
「火傷しそうなくらいに熱いぞ」
 章一は、テニスをねじり込むともう片方の肘を砕くように命じた。
 眉子の小さな心臓は、強心剤により、無理矢理動かされていた。時折痙攣し、心臓が掴まれるような苦痛を眉子に与えた。
「あああ・・ぐぎゃっ!」
 肘が締め上げられた眉子が、言葉にならない悲鳴をあげる。
 章一は、眉子を犯しながら叫んだ。
「あまりの苦痛に、腸まで痙攣しのたうっているのを感じるぞ!」
 やがて、眉子の肘が砕けた。眉子は、失神した。
「まだ、やるの?兄さん?だいじょうぶかしら?」
 電極を手にした章一に亜紀が言った。
「なんだ、亜紀らしくないな。今日は、心臓が3回止まるまでゆるさないと言っただろ。これで死んでしまったら終わりだが、生きつづけられれば、地獄を越えた苦しみだ」
 電撃を受けても眉子は、なかなか目覚めなかった。
 オピオイド拮抗薬を投与し、尾骨から電流を流すと、眉子は、跳ね上がって、眼を覚ました。
 次は、二の腕の解体だ。
 章一は右腕を、亜紀は左腕をつかみ、メスを握った。二人は同時に眉子の腕の皮を剥き始める。
「ぎ・いやぁぁぁぁっ、もう、じゃめてくだざい!」
 眉子は泣き叫ぶ。
「あははは、亜紀、へたくそだな」
 章一はほとんど血を流さず皮を剥いでいるが、亜紀は肉を削ぎ血を流してしまう。
「お兄さまのいじわる。お兄さまのようにうまくいかないわ」
 亜紀は笑った。
 皮を剥がし終わると、二の腕の筋肉が取り除かれ、唐揚げにされた。
 眉子は、体力を消耗し、虫の息だった。ゆっくりと眼を閉じると、息を引き取った。
 すぐに蘇生を試みたが、なかなか、うまく行かない。
 5度目で、心臓は、鼓動をうちだした。眉子の意識は、もどらなかった。
「今日は、これで限界のようだな。また、明日、いたぶってやるか」
「あしたの朝、冷たくなっているなんてことないでしょうね」
「さあ、じゅうぶん、ありえるな」
 敏江は、青白くなった眉子を抱えると独房へ向かっていった。


<この物語はフェクションです。拷問や治療等は危険ですので絶対まねをしないでください。また、警察で拷問を行っている事実もありません。>

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